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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

九重の峰々へ

九重の峰々へ

旅行期間:平成18年11月2日~5日
訪問標的:九重登山

【プロローグ】

10月末に担当しているイベントがあり、そのお疲れさんごほうびとして遠出を思いたちました。北は寒いので、南へ。南と言えば、去年秋に計画していて断念した九重連山が・・・。そんなわけで別府ベースの予備日1日込みの九重登山プランをたて、フェリーで一路九州を目指すことにしたのでした。

【1日目】

 関西方面から九州へは、比較的安価でアプローチの方法がいくつかあるのでありがたいです。今回、行きはフェリーで大阪南港を発ち、別府観光港へ翌朝上陸。帰りもフェリーにしたかったのでしたが連休のためか切符がとれず、福岡から夜行バスで京都戻りとしました。  梅田で準備物を購入した後、南港へ向かいます。フェリー乗り場の受付は連休の行楽客のせいか混み合い、なかなか私の順番がきません。どうやら友の会入会の手続きをあわせてしている人が多く、そのため時間がかかっているようです。そこそこ良い時間に着いていたのですが、乗船は出港5分前というあわただしさでした。食料も近くに店があればそこで、と思っていたのですが時間がなく、乗り場の売店に菓子パンがいくつか売っていたのをこれ幸いと買いこみました。  乗船さえしてしまえば快適なもので、船内は広いし、風呂や食堂はあるし、このあたりは鉄道のかなわないところです。デッキから夜景を楽しんだ後、明日はお山へ行くのでさっさと寝て休息をとることとします。

【2日目】

 朝は船の食堂で朝食をとります。値段が高いものの、定食風に鉢を組み合わせてまともな朝食がとれることはありがたいものです。  遅れもなく別府に到着。港のまん前のバス乗り場から牧ノ戸峠ゆきのバスに乗ります。連休なので人が多いかと思いきや、さほど乗客はいませんでした。5月の連休時の武奈ヶ岳もそうでしたが、公共交通機関を利用して山に登るという人は少ないのでしょうな。  別府の市街から坂道をくねくねと登り、酔い止めの薬を飲んだことにホッとしたりします。1時間ほどで由布岳登山口を通過。独立峰の由布岳は美しく、明日好天なら登ってやるぞと勝手に宣言したりします。  長者原から登るか迷ったのですがこの良い天気が悪化しては困るので、牧ノ戸峠からお気楽コースを取ることにしました。
 準備体操の後、9時30分、出発。途中でへばってしまってはいけないので、いつもどおりえっちらおっちら歩を進めていきます。沓掛山、9時53分通過。人気の山だけあって人も多いです。私はなるべくマイナーな山へ行ったり、人気の山であれば混雑期をはずして行くことが多いのであまり行列して歩いた経験はないのですが、今回は秋の連休ということで若干の混雑が見られます。ただ、どの団体さんも道を譲ってくださり、気持ちよく登山することができました。
 西千里浜まで来ると星生山等が壁のように立ちはだかり壮観です。

久住連山1

山地帯を歩いていることを実感させられます。星生山に寄り道しようか迷ったのですが、ガスが出てきたりしては困るのでとりあえず久住山を目指します。
 久住分かれのあたりで、地図の読めない私でもどれが久住山なのかようやくわかり、ひたすら頂上を目指します。11時23分、久住山頂着。好天のおかげで辺りをすっきり見渡すことができて気持ちがよいです。北には煙をあげる硫黄山、こぶのような三股山をのぞみ、西に目を転ずると断崖絶壁が見てとれなかなかの風景です。ここで昼食をとります。ちなみに私は登山のときはいつもコンビニパンでお昼を済ましています。もうちょっとなんとかせねばと思うのですがラクチンなので、結局コンビニ頼りになってしまいます。
 11時50分、好天に恵まれ気持ちのよかった山頂を後に中岳へ向かいます。下りる途中、ルートが伸びているさまが見えるのですが、どの道が地図のどのルートに当たるのかがよくわかりません。ま、行き先がよく見えるので、迷うことはないでしょう。と思いつ、12時20分、中岳山頂。ここが九州本土最高地点らしく、久住山頂とここを踏めば今日の目的達成です。
 帰りは久住分れから北千里浜を下り、長者原から帰りのバスをつかまえることにします。このルートは牧ノ戸峠ルートよりも人が少なく、のんびり進むことができました。蒸気を吹き上げる硫黄山を横目に北千里浜を抜けるのですが、行きのルートとまったく異なる風景でなかなか良いです。

久住連山2

 14時55分、長者原着。行きにラクをせずに長者原から登ったほうが山頂を踏んだときの感慨深かったかなと思いました。また、名前のとおり3つのこぶを見せてくれていた三股山を間近に見ながら登ることができなかったので、もし次回来ることがあれば、ここを優先かなと思わされたりしました。まだまだ行ったことのない山が無数にあるので、なかなか来れないとは思うのですが・・・。
 長者原からバスで別府へ戻り、この日は温泉付きのビジネスホテルに泊まりました。

【3日目】

今日も良い天気です。今日は、昨日途中で山容を望んだ由布岳に登ります。バスでもJRでも行けるで迷ったのですが、別府~大分と乗り継いで由布院駅へたどり着きました。途中の日豊線は白地に青帯の古い車両でラッキーでした。大分からの由布院ゆき列車は1両で立ち客も出るくらいでした。

JR九州・気動車

 由布院駅からは昨日も利用した別府までのバスを利用し由布岳登山口で下車。さあ登山です。
 昨日の久住山と違い人もまばらでこちらのほうが登山を楽しめそうです。ふもとで準備運動をしていて思ったのですが、どうも山の姿を見にくるだけの観光客も多いようです。たしかにこの山、格好が素敵です。

由布岳

 時間をすっかり失念してしまったのですが、紅葉の樹林の中を進み気持ち良い登山道です。背の高い木が姿を消すあたりで眼下に湯布院の街並みが見えてきて、登ってきたという実感がわいてきます。
 東峰と西峰の分かれ道、マタエで小休止。ここにザックをデポして西峰の頂上を目指します。東峰を西峰を回遊する御鉢めぐりなるルートもあるそうですが、東峰は熟達者向きらしいのでパスします。この前に登った仙ヶ岳で、危険ルートとされているところへ入り肝を冷やし撤退したりしたもので。&実は私、高所恐怖症なので。どうも歳とってきてからあきません。
 西峰頂上到着。見晴らしが素晴らしいです。そこそこしんどかったので、登ったという実感がわきました。道はよく踏まれていて非常に歩きやすかったです。
 さて、帰りのルートをどうするかです。これから三重まで帰るのですが、帰りは別府~大阪の船便が取れず、福岡~京都のバス指定席を手にしています。由布院から特急で博多に出るか迷ったのですが、飛び入りえ指定が取れるか自信がなかったので、バスで別府へ戻りJRで博多へ出ることにします。
 別府で時間があったので竹瓦温泉に入湯。昔ながらの建物で地元の方向け雰囲気が強く、地元ルールを侵してはまずいと緊張して入ります。他の方も同じだったと見え、洗い場にはけっこうぴりぴりした雰囲気が流れてました。
 ともあれさっぱりして、特急で博多へ向かいます。2時間前に指定を入れたのですが、窓側が取れてラッキーでした。
 博多では駅地下街でラーメンを食し、地下鉄で天神へ。天神ではストリートミュージシャンを横目にバスターミナルへ。人だかりがしてた歌い手は上手でした。私は普段こういう輩を「へんっ」と言った視線で眺めていたのですが、さすが都会。本当に上手でついつい聞きほれてしまいました。
 夜行バスも時間どおり走ってくれて、翌朝、京都着。京都からは阪急9000系の写真を撮ったりしながら、三重の家へ帰宅したのでした。

                                   <おしまい>



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